冬の乾燥肌・アトピー悪化の防ぎ方
院長コラム
冬は気温が下がり湿度も低くなるため、肌の水分が奪われやすく、乾燥肌やアトピー性皮膚炎が悪化しやすい季節です。特に暖房の使用も加わることで、肌のバリア機能はさらに低下し、かゆみや赤み、湿疹を繰り返す方が多くなります。今回は、医師の立場から冬の肌トラブルを防ぐポイントをお伝えします。
冬に乾燥肌・アトピーが悪化する理由
冬は外気の湿度が20〜30%台まで低下し、肌表面の水分が蒸発しやすい環境になります。
さらに、暖房によって室内の空気も乾燥し、皮膚のバリアを支える「セラミド」などの保湿成分が少なくなりやすい状態です。
その結果、
・かゆみが強くなる
・湿疹が悪化する
・肌がひび割れる(特に手・顔・脚)
・入浴後にピリピリしやすい
といったトラブルが起こりやすくなります。
毎日の保湿のコツ
冬の乾燥やアトピー悪化を防ぐためには、毎日の保湿が最も重要です。
保湿は朝と夜の最低2回、入浴後は皮膚の水分がすぐに蒸発するため、5分以内に保湿剤を塗ると肌が刺激を受けにくくなります。特にアトピーのある方は入浴後5分以内の塗布が理想的です。
乾燥が強い時期は、ワセリン、ヘパリン類似物質、セラミド配合のクリームなど、保湿力の高いものを選びましょう。
アトピー性皮膚炎は、乾燥だけでなく炎症が続くことで悪化します。「少しかゆい」「赤みが出てきた」と感じた段階で治療を始めることが、症状を長引かせないために非常に重要です。冬になると毎年症状が悪化する方は、我慢せず早めの受診をおすすめします。
生活習慣の見直しも重要
生活習慣の見直しも重要です。
生活習慣の見直しも重要です。室内の湿度は50〜60%を保つと肌が乾燥しにくくなるため、加湿器の使用も効果的です。衣類はウールや化学繊維が刺激になりやすいため、インナーは綿素材がおすすめです。
かゆみを悪化させないために、爪を短くする、熱いお風呂や長湯を控える、処方された外用薬を継続するなどの工夫も有効です。
冬は肌が乾燥しやすく、アトピーや湿疹が悪化しやすい季節ですが、保湿、入浴方法、生活環境の見直しでトラブルを大きく軽減できます。
早めに医療機関を受診し、症状に合った治療やケアを一緒に考えていきましょう。